三上延「江ノ島西浦写真館」を読みました [読書日記2015]
2015年もあと数時間で終わりです。
今年は思うように読書ができず、かなりストレスが溜まりました。
自分が悪いだけなんですけどね・・・
積読本がどんどん溜まる一方で、本当に一週間くらいどこかに
籠って消化しないとまずい状況であります。
で、今年最後に読破した本は、ビブリア古書堂の作者・三上延さんの
新刊。今度は江ノ島の写真館が舞台です。
江ノ島にある「西浦写真館」の主、西浦富士子が他界し、
写真館は閉館することに。閉館する前に残された「未渡し写真」
などを整理することになった孫の桂木繭は、写真に関するつらい
傷を持っていて、なんとなく気が重い感じ。
そして、写真館にある未渡し写真をめぐるエピソードと、繭自身の
写真に関するトラウマに関することが語られていきます。
どうしても三上さんの作品だと、ビブリアを思いだしてしまうのですが、
この作品にも少し個性的な母親が登場します、とはいっても栞子さんの
母親ほどではないですが。
写真というのはいろいろなものを写しだすのだなぁ、と思えますね。
でも、それは見る人が「見よう」と思わないとだめなんでしょうけど。
この作品はシリーズ化はするんでしょうか、「未渡し写真」は限りが
あるので、続くとすれば繭ちゃんが写真館を続けるパターンかなぁ。
☆18冊目☆
※※ 先日読破した本に感化?されてついついドストエフスキーの
「罪と罰」買っちゃいました~ お正月休みに読めるか
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岸本佐知子他「『罪と罰』を読まない」を読みました [読書日記2015]
これはちょっと変わった、というか面白い読書会ですね。
読書会のメンバーは、岸本佐知子さん、三浦しをんさん、
クラフト・エヴィング舎の吉田浩美さん、吉田篤弘さんの4人。
4人ともドストエフスキーの「罪と罰」を未読、もしくは読んだことが
あるかもしれないけど忘れちゃってほとんど未読と一緒かも、と
いう状態。
そして、「罪と罰」についての「読まない」読書会を繰り広げます。
未読(またはそれに近い状態)とは言っても、有名な小説ですから
断片的に情報はそれぞれお持ちなので、その情報を基にどんな
ストーリーなのかを4人で話し合われております。
途中途中で、岸本さんが英訳版から翻訳した内容を披露してヒントと
したりしますが、基本的には4人の妄想全開で「罪と罰」のお話が
編み上がっていってしまうという・・・
読後座談会も収録されていて「ここが違った~」とか「この人こんな人?」
という風にまた盛り上がっておりました。
とにかくドストエフスキーもレフさん(トルストイのことです、念のため)も
お話長すぎ
しかし、この本を読んだら無性にちゃんと「罪と罰」を読んでみたくなりました。
お正月休み挑戦しようかな
☆17冊目☆
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東野圭吾「人魚の眠る家」を読みました [読書日記2015]
東野圭吾さんの新刊は「作家デビュー30周年記念作品」。
ミステリーではないですね、この作品は。
小学校受験を控える娘を持つ仮面夫婦の二人。
入試面接用の予行練習の直前にもたらされたあまりにも
つらい報。
娘がプールで溺れ、脳に大きな障害を負ってしまうのですが、
夫婦そして親族には過酷な現実がつきつけられます。
読んでいるうちに「自分だったらどんな選択をするだろう」と
考えてしまいました。
ミステリー要素はほとんど(というか全く?)ないので、今までの
東野さんの作品とはちょっと趣きがちがいますね。
読んだ人たちと意見交換してみたくなります。
☆16冊目☆
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池井戸潤「下町ロケット2~ガウディ計画」を読みました [読書日記2015]
毎週日曜日夜9時から放送されているドラマ「下町ロケット」
の原作本です。先週からこちらのお話に入りましたね。
実はこれの前の「下町ロケット」はまだ読んでいないのです
ドラマを先に観てしまっていたので「そのうちにね~」と積読
していたら、続編も今回のクールでやっちゃうと聞いて
ストーリーが気になるあまり先に読破してしまいました。
今度はロケットの部品ではなくて、人間の心臓に埋め込む
部品を作る話が舞い込んできた佃製作所です。
ドラマを観ているとどうしても本を読んでいても頭の中で佃社長は
阿部寛さんになるし、真野くんは山崎育三郎くんになっちゃいますね。
いろいろな人の思いや情熱と自分の仕事に対する誇りが何をするにも
大事なのかなぁ、とつくづく感じます。
池井戸さんの作品はテンポよくてあっという間に読破しました。
でもドラマはちょっと駆け足気味のような気がしますが・・・・
☆15冊目☆
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蒼月海里「幻想古書店で珈琲を」を読みました [読書日記2015]
こんな本当にあったらちょっと行ってみたいかも。
ある日突然会社がなくなってしまって失業してしまった司くんが
物語の主人公。
「これからどうしよう・・・資格でもとるかぁ」なんて考えながら
やってきた神保町。
とある本屋さんへ入るとそこで働く友人にばったり出くわします。
「とりあえず本屋で働くのもありかな」「本好きじゃないんだろう」
というようなやりとりがあったりしますが、当初の目的を果たすべく
売り場をうろうろしているとどこからともなく珈琲のいい香りが。
香りに誘われてたどり着いたのが『古書店「止まり木」』でありました。
この古書店、店主が「魔法使い」。
ひょんなことから司くんはこの不思議な古書店で働くことになります。
「止まり木」はある事情がある人の前にだけ現われる古書店。
本がらみのいろいろ訳ありなお客様がやってきて、意外と忙しいようです。
なかなか面白い設定のお話ですが、ビブリア古書堂とはまた一味違う
感じで楽しめました。
この本の中でケストナーの「飛ぶ教室」が取り上げられていまして、
ちょっと興味を持ったので早速買ってみました。翻訳を比べるのも
面白いかなと思ってなぜか2冊買っちゃった
☆14冊目☆
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香月日輪「地獄堂霊界通信1&2」を読みました [読書日記2015]
昨年逝去された香月日輪さんの伝説のシリーズです。
なかなか文庫化されなかったようですね。
2冊同時刊行でもちろん一気読みであります。
主人公は小学生3人。上院小学校の「三人悪」と言われる
てつし、椎名、リョーチン。
この三人があるきっかけで放課後足しげく通うようになったのが
「地獄堂」。ここにいるおやじがかなり怪しい・・・
香月さんの他のシリーズにもあるような、子供がちょっと変わった
(たいがい魔法とか不思議な力使える)大人に出会って成長していく
お話ですね。
てつしのお兄ちゃん、中学生の竜也は結構クールでいい感じです
(妖怪アパートの長谷くん思いだします)。
担当者さんの文庫版解説を読むと、このシリーズは第2シーズン
まで書かれているようで、第3シーズンのお話を香月さんとされて
いたそうです。てつしくんたちの成長のお話の続きをもう読むことが
できないのは本当に残念
香月さんの作品はどのシリーズを読んでも、子供だった頃の気持ちを
思いださせてくれるような気がします。
☆13冊目☆
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恩田陸「消滅」を読みました [読書日記2015]
ちょうど一年前まで読売新聞に連載されていた小説の単行本化です。
そういえばこの小説を読むだけのために我慢して(!)読売新聞購読
しようかと悩んだことがあったなぁ・・・
お話は、202X年9月30日午後の空港から始まります。
超大型台風が近づき、空港は封鎖されてしまう状況の中、
入国審査の際に別室に連行された11人が物語の主人公です。
「この中にテロの首謀者がいる」と言われた11人。
お互い全く面識もなく、各国から別の便で到着した11人は
なぜ自分が疑いをかけられているのか、本当にこの中に
首謀者がいるのか、それぞれの事情や思惑がからみあいながら
物語は進みます。
近未来の設定ですが、それほどSF的でもないお話かな。
この小説、500ページ超あるんですが、一気に読み終わりました。
結末は「う~ん・・・」と思っちゃったけど、途中すごく面白かったから
よしとします。
☆12冊目☆
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「ほぼ日手帳公式ガイドブック2016」を買いました [読書日記2015]
昨日は「処暑」。立秋もとうに過ぎて暦の上ではすっかり
秋なんですが、札幌でも日中はまだまだ暑い日が続いています。
この時期になるとだんだんと来年の手帳をあちらこちらで見かけます。
そして「ほぼ日手帳」も9月1日から発売になります♪
その前に今年もガイドブックが発売になりました。
ほぼ日手帳公式ガイドブック2016 This is my LIFE.
- 作者: ほぼ日刊イトイ新聞
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2015/08/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ラインナップはすでにほぼ日ストアで確認していたのですが、
ガイドブックだとより詳しく確認することができます。
そして私が一番楽しみにしているのは、いろいろなほぼ日手帳ユーザーさん
の使い方の紹介。
毎年思いますが、みなさん本当に上手に使いこなしていますね。
私ももっと個性的な使い方をしたいなと思うんですけどね。
で、肝心の来年のカバーですが・・・
一度「ジッパーズ」を使い始めると、その便利さからもうジッパーズから
離れられなくなって、今年はミナペルホネンのものを使っています。
その前に買った(2014年用)もジッパーズで、ストールを同じ柄の
タータンなのがすごくお気に入り。
なので、来年はカバーを買わずに中身だけ、とも思っていたんですが、
オリジナルだけ持っていないCoohenのTweedのカバーがすごく欲しくなっている
ジッパーズではないものの、ちょっと変わったデザインなのでかなり心は
揺れております・・・
Weeks(仕事用なんです)は今年使っているCoohenのTweedのジッパーズが
あるのでこちらを来年も使う予定。
なんで手帳選ぶのって楽しいんでしょうね
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矢崎在美「ぶたぶた日記」を読みました [読書日記2015]
いったい何冊刊行されていて、何冊読んだかわからなく
なってきた「ぶたぶた」シリーズでありますが、今回は
山崎ぶたぶたさんカルチャースクールに通われています。
ぶたぶたさんの義理のお母さん(人間です)が申し込んだ
カルチャースクールのエッセイ教室。
とある事情で行けなくなった義母のかわりにぶたぶたさんが
受講することに。
ピンクのかわいらしい、どこからみてもブタのぬいぐるみが
教室にやってくるのですから、講師も受講生も目がテンになるというもの。
しかしそこはぶたぶたさん、いつの間にか何の違和感もなく溶け込んで
おりますね。
ぶたぶたさんは結構文才もあるんだなぁ、と感心しつつ、こんな人
(見た目はぶたさんですが、とても紳士的な中年男性)が知り合いにいたら
いいなぁと思います。
ぶたぶたさんは紅茶好きだそうなので、気も合いそうだし♪
☆11冊目☆
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堀川アサコ「幻想探偵社」を読みました [読書日記2015]
「幻想郵便局」「幻想映画館」「幻想日記店」に続く
「幻想」シリーズの4作目です。
今回はちょっと変わった探偵社が舞台です。
主人公は、野球部をちょっと休部中の中2男子。
ふとしたきっかけでたどり着いた先が少し(いやかなりか)
変わった探偵社、その名も「たそがれ探偵社」。
何が変わっているかというと、顧客はすべて幽霊という幽霊御用達?
なんですね。
なぜかそこに出入りしている同級生のユカリちゃんとともに、お客様で
ある「大島」さん(もちろん幽霊です、でもなんで死んだか自覚なし)の
願いを解決することになるのですが。
途中「幻想映画館」の技師の人や、「幻想郵便局」の話も出てきて
ちょっとうれしかったです。
実はこれの前の作品「幻想日記店」も読了しているのですが、
こちらはいまいちだったかなぁ・・・
☆10冊目☆
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