坂本司「和菓子のアン」を読みました [読書日記2015]
私がよく利用する本屋さんで結構長く平積みされてる一冊です。
読んでいるとモウレツにお菓子(和菓子)が食べたくなります。
主人公はふとしたことからデパ地下の和菓子屋さんに勤める
ことになったアンちゃんこと杏子ちゃん18歳。
ちょっとふっくらしているアンちゃんは当然お菓子も大好きです。
お話はデパ地下のお店にやってくる少々訳ありのお客様たちと
和菓子にまつわるお話。
新人のアンちゃんにはちんぷんかんぷんでも、ベテランの店長や
先輩方から和菓子にまつわるお話を聞きながら成長していきます。
和菓子、特に上生菓子というのは季節によっていろいろ楽しめるし、
またそのモチーフによってさまざまな意味があったりして面白いですよね。
茶道をされる方であればきっと和菓子について詳しいのではないかと
思いますが、お菓子で季節を感じるというのは日本だなぁと感じます。
主人公のアンちゃんもとてもかわいらしい&一生懸命ですが、
私が気になるのはやっぱり店長(女性です)ですかね、なかなか
個性的です。
実はうちにはなぜか和菓子の本がありまして(これ↓)
江戸時代の和菓子デザイン―Edo Period Japanese Confection Designs
- 作者: 中山 圭子
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2011/04/21
- メディア: 単行本
本に出てくる和菓子が載っていないかなぁとか思いながら
ページをめくっておりました。
あぁ、美味しい上生菓子とお茶がいただきたくなってきました♪
☆5冊目☆
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酒井順子「徒然草Remix」を読みました [読書日記2015]
「源氏物語」をはじめとして、酒井順子さんの古典の読み方は
とても面白いなぁと思います。
今回は吉田兼好の「徒然草」を酒井さん流に読み解いています。
なんとなくとっつきにくい印象があった吉田兼好なんですが、
以前読んだある本の中で兼好のプロフィール?を知って、
「意外と面白い人かも・・・」と思っていたのです。
で、この酒井さんの本を読んであらためて吉田兼好にすごく
興味がわいてきました。
清少納言(かなり毒舌)を対談相手にして、兼好さんが本音をもらしたり
しているのも楽しい♪
肩肘張らずにもう一度「徒然草」を読んでみようかなと思います。
☆4冊目☆
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乾緑郎「海鳥の眠るホテル」を読みました [読書日記2015]
今年はなかなか「楽しむための」読書が進みません。
大学の勉強で読むべき本が多すぎて、そちらに時間を
とられているから、というのは言い訳。
本気で速読教室通おうかな・・・
読んだ本の記録もおぼつかない日々で、この本もだいぶ前に
読み終わったもの。
映画にもなった「完全なる首長竜の日」の作者の作品です。
カメラマンを目ざしている女性・千佳、認知症の妻をもつ靖史、
そして謎の男。この3人がおもな登場人物。
全く接点のないように思われるこの3人の現実と記憶がからみあって
物語は意外な(でもないのかな)結末に向っていきます。
ミステリーとかホラーとかという感じでもないのかなと思いますが、
終わり方も救いのない感じですので、好き嫌いが分れるかも。
☆3冊目☆
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香月日輪「ねこまたのおばばと物の怪たち」を読みました [読書日記2015]
昨年末に突然もたらされた香月日輪さんの訃報は
本当にショックでした。
もっと香月さんの作品を楽しみたかったのに・・・
この物語も続編があると思っていたのですが。
お話のパターンとしては「妖怪アパート」と同じような感じ
でしょうか。でも今回の主人公は小学生の女の子。
実のお母さんを亡くし、お父さんは再婚したものの、新しい
お母さんとはなかなかうまくいかない主人公の舞子ちゃん。
学校ではいじめられているのですが、家族にもいえない。
そんな舞子ちゃん、とある日いじめっ子からの言いつけで
行く羽目になったイラズの森の神社で不思議な体験をします。
そこで出会うねこまたのおばばや物の怪たちと過ごすうちに
舞子ちゃんはずいぶんと成長していきます。
「妖怪アパート」の小学生版的な雰囲気もあって、おばばの
つくるお料理もるり子さんに負けないくらいおいしそう
読んだ後になんだかあたたかい気持ちになれる作品です。
☆2冊目☆
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三上延「ビブリア古書堂の事件手帖6~栞子さんと巡るさだめ~」を読みました [読書日記2015]
2015年未年読了した1冊目はビブリア古書堂です。
ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上 延
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/12/25
- メディア: 文庫
五浦くんと栞子さん、無事におつきあいしているようですね。
それはそれとして、以前栞子さんに危害を加えたあの男(田中)が
また二人の前に現われます。今度はずうずうしくも?依頼者!
今回の作品は全編「太宰治」 がらみで進みます。
そう、田中が栞子さんに怪我を負わせるような事態になったきっかけ
も太宰の本。
コレクターとはこれほどの情熱をかたむけて(時には人生が狂うことも)
自分の所有欲を満たしたいものかと思わせます。
そして、田中の依頼内容を進めるうちに、栞子さんと五浦くんの祖父母が
深く関わる事件に行き当たります。
今まで以上にミステリー小説になっていて、私はかなり楽しめました。
(読み出したら止まらなくなり久しぶりに一気読み)
でも、最初の頃のような短編集風のほんわかしたビブリア古書堂のお話も
たまに読みたいなと思うのはぜいたくでしょうか。
☆1冊目☆
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