阿部佳「わたしはコンシェルジュ」を読みました [読書日記]
昔(仕事ですけど)パリに行ったときに、ホテルのコンシェルジュ
にお世話になったことがあります。
その後なかなかコンシェルジュのいるクラスのホテルを利用する機会が
ないのですが、この本を読むとコンシェルジュは本当大変そう
この本が単行本として出版されたのが9年前なので、内容的に
今の状況と違ってるところもあるかもしれません(数字関係は
訂正されているようです)。
しかし、「コンシェルジュとはいかなる職業なのか」というのは
変わらないので、この本を読むとコンシェルジュのすごさが
わかります。
副題にもあるように「けっしてNOとは言えない職業」。
ホテルのゲストの希望をどのようにしてかなえるか、問題を
どうやって解決するか、毎日その積み重ねなんですよね。
好奇心が旺盛で想像力が豊かな人ではないとコンシェルジュには
向いていないんじゃないかなぁ。
それにしてもいろいろなリクエストってあるもんですね~。
今度コンシェルジュの方がいるようなホテルに滞在したときは
ぜひお力を借りたいと思います。
♪31冊目♪
小川洋子「夜明けの縁をさ迷う人々」を読みました [読書日記]
ヤマザキマリ「イタリア家族風林火山」を読みました [読書日記]
「テルマエ・ロマエ」のルシウスってマリさんの
ダーリンベッピーノさんがモデルだったんですか
前作・モーレツ!イタリア家族の続編という感じでしょうか。
この本の中でもイタリアの大家族はにぎやかですね~
前作にはなかったテルマエ・ロマエ風?の写実的な絵が
ところどころ出てきます。
エピソードもイタリアの実家を舞台にしたものだけでは
なくて、大騒ぎのヨットクルーズやマリさんのイタリアでの
出産話などいろいろ。
それにしてもお舅さんのアントーニオさん、絵ではすごぉく
かわいいおじさんなんですが、本物はどんな感じなんでしょう?
お姑さんのマルゲリータさんもちょっと気になる・・・
中村うさぎ「閉経の逆襲-ババア・ウォーズ2」を読みました [読書日記]
週刊文春連載中の中村うさぎさんのエッセイの文庫版です。
今回はうさぎさんに妊娠疑惑が・・・
うさぎさんのあとがきにあるとおり、連載から2年を経て文庫化
されています。
うさぎさんが49歳のときに「うさぎ妊娠対策会議」が開催されました。
まぁ、結論は本のタイトルにあるとおりなんですが、そのときの
仲間たちとのやりとりが面白いです。
整形ネタももちろんありますし、若い男性との恋愛ネタもあります。
巻末の三砂ちづる教授との特別対談がとても面白かったですね。
この本の中でもうさぎさんが書いていらっしゃいますが、うさぎさんには
「中村典子さん(うさぎさんの本名)」と「中村うさぎさん」の
2つの人格があるという話。
いつもうさぎさんのエッセイを読んでいて、ものすごく客観的に自分自身を
分析して書いているなぁと思っていたんですが、もしかするとうさぎさん
の中のもう一人がとても冷静に分析しているのかもしれませんね。
♪29冊目♪
辛酸なめ子「アイドル万華鏡」を読みました [読書日記]
竹内玲子「爆笑ニューヨークPOWERFUL」を読みました [読書日記]
結構な冊数が刊行されている「笑うニューヨーク」シリーズですが、
今回はじめて読んでみました。本当にパワフルだ
爆笑ニューヨーク POWERFUL アホで使える最新情報てんこ盛り! (講談社文庫)
- 作者: 竹内 玲子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/04/15
- メディア: 文庫
シリーズの前作たちを読んでいないので、おなじみの固有名詞が
ちょっとピンとこないときがありますが(パーコー大王とか)、
普通のガイドブックではお目にかかれないニューヨーク情報が
満載です。
それにしても竹内さんのまわりには個性的な人ばかりが
集まってきますね~
数年前にニューヨークを訪れたときは、通常のガイドブックに
載ってるようなところしかいけなかったのですが、事前に竹内さん
の本を読んでいれば、もっとディープなところを楽しめたかも・・・。
「うまいもんガイド」に出てくるクリスピー・クリーム・ドーナツ探し
の話を読んでいるとドーナツが無性に食べたくなります。
チャイニーズレストランのお話も面白くて、今度行ったら(行くかなぁ)
ぜひ探していってみたいですね、でもちょっとこわいかも・・・
♪27冊目♪
沼田元気「雲の上からの手紙」を読みました [読書日記]
手紙が好き飛行機が好きという私が本屋さんでヒトメボレして
購入した本です。
何にヒトメボレしたかというとこの表紙のデザインなんです。
かわいい(沼田さん風に書くとかあいいになるのかな)スタンプが
たくさん描かれていて、縁取りはエアメール封筒風。
最近はE-mailが多くてあまりもらうことが少なくなりましたが、
外国から届くエアメールは心がわくわくするものです。
その昔まだ海外旅行がポピュラーではなかった時代に、
ファーストフライトの記念に雲の上(機内のことですね)から
手紙を出すサービスがあったそうです。
この本はそのサービス、ファーストフライトカバーのコレクションです。
1940年代から70年代にかけて時系列にさまざまな国のものが掲載されて
ます。
なんだか見ているだけで旅行気分になれるのが不思議
昔自分自身に旅先から手紙を書くのが流行ったことがあったようですが、
私もドイツを2週間ほど放浪?してたときに、行く先々で自分あてに
絵はがきを出してました。
自分で自分あてに出しているのでなんか変な気持ちですが、旅先の
気持ちが書かれていてなんだか面白かったです。
この本にはもちろん日本のものも掲載されていて、
大仏様&富士山&飛行機の絵柄の70円切手が貼付されているものが
結構お気に入りです
こういったもののコレクターもいらっしゃるなんてちょっと驚きです
♪26冊目♪
小川洋子「博士の本棚」を読みました [読書日記]
北大路公子「頭の中身が漏れ出る日々」を読みました [読書日記]
帯に<恩田陸さん推薦!「とても他人とは思えない」>と
あって、思わず手に取った本です。
タイトルからしてなかなかいいですですね
北大路さんは私と同じ街にお住まいのようで、北国特有の
日常の描写がよく出てきます。
お父さんから雪かき主任を引き継いだり、とある大雪の日に
大変なことになったり。
私は残念なことに?昼酒をすることがなかなかかなわない身の上
ですが、北大路さんは趣味が昼酒なのだそう。
読んでいると妙にうなづける部分と「そんなぁ~」とか
「そんなことあるのぉ」というのが入り混じっていて
とても面白い
住んでいるところだけじゃなくて、年代や佐藤浩市さん好きという
ところで、なんとなく親近感がわいてきます。
妄想の中のお相手の男性はいつも「コウイチ」さんなんですね。
佐藤浩市さんは現在「キリン淡麗」のCMに引っ越しちゃったから、
北大路さんも「キリン一番搾り」からスイッチしたのでしょうか。
(話が見えない方は本書12ページからの「いたたまれない三十秒」に
お目通し頂けるとよいかと思います)
偶然本屋さんで手にした本ですが、めっけものでした
♪24冊目♪
コリン・ジョイス「『アメリカ社会』入門-英国人ニューヨークに住む」を読みました [読書日記]
英国と米国。ほぼ同じ言語を母国語としているこの二つの国は
やっぱり似て非なるものですね。
「アメリカ社会」入門―英国人ニューヨークに住む (生活人新書)
- 作者: コリン ジョイス
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2009/06
- メディア: 新書
英国人である著者、コリン・ジョイスが英国人の視線から米国を
観察した本です。
日本人が見たり感じたりするのとはまた違うアメリカの姿が読めます。
英国人がアメリカ人に対して感じていること、またその逆も書かれて
いて、とても面白いですね。
私が特に気に入ったのは、スポーツに関する章。
アメリカでメジャーなスポーツは、世界レベルではマイナーだとか。
MLBの「ワールドシリーズ」の「どこがワールドなんだ?」という
疑問は私も常々感じてますが・・・
英国には「British American Football Association」なるものが
あるんだそう、英国人にもアメフト好きな人はいますからね。
Oxfordでホームステイしていたおうちのだんなさんが確かアメフト
好きだったように記憶してます。
全体的にアメリカに対して皮肉っぽい口調で書かれてますね。
日本人の視点とはかなり違うアメリカ社会論です。
♪23冊目♪