東野圭吾「疾風ロンド」を読みました [読書日記2013]
東野圭吾さんの「いきなり文庫」の第2弾です。
今回も舞台は雪山です。
「強力な生物兵器を雪山に埋めた」と脅迫してきた犯人が
あっけなく事故死。どこに生物兵器が埋められているのか?
わずかな手がかりから探し出すべく、みな雪山を奔走します。
東野さん自身がスノーボーダーなので、スキー場やスキー、
スノーボードのシーンの描写はかなりリアルです。
状況はかなりシリアスなはずなのに、笑えるシーンやせりふ
がちりばめられていて楽しく読めました。
最後で「!!!」ってなります
☆36冊目☆
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三浦しをん「光」を読みました [読書日記2013]
三浦しをんさんの本は発売になったらすぐに読むように
しているのですが、なぜかこの作品はずっと手をつけずに
いました。
今まで読んだしをんさんの作品とはちょっと趣が違う作品
です。
主人公の信之は、とある島で暮らす中学生。同級生の美花と
付き合っています。
ところがある日津波が島を襲い、二人を含む数名が生き残ります。
そして起こる出来事、秘密をかかえて皆大人になっていく。
その後それぞれ島を出てそれぞれの人生を歩んでいたはずなのに、
またそれぞれの人生が交錯し始めます。
この作品が単行本で発売になったのは、東日本大震災の前なのですが、
震災後の今津波のシーンを読むと胸が苦しくなります。
人間の恐い面や弱い面、そしていろいろな意味での強さが描かれて
いる作品だと思います。
読み終わった時に「ふ~」とため息をついてしまいました。
いつもしをんさんの本を読み終わるとほんわりするんですが、
今回は違いました。
☆35冊目☆
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水沢あきと「彼女と僕の伝奇的学問3」を読みました [読書日記2013]
とある大学の民間伝承研究会のメンバーが活躍するシリーズの
第三弾です。今回も大変な事件に巻き込まれる、というか
事件に向かっていってるというか。
今回の舞台は岩手県遠野市です。
「遠野」と言えば、柳田國男の「遠野物語」の舞台ですね。
メンバーの一人、早池峰雪希が突然大学を去ってしまい、雪希の
妹(と名乗っていますが定かではない)から助けてほしいと
いう連絡が研究会に入ります。
仲間の一大事ということで、すぐに遠野へ向かいますが、
そこでは謎の集団が現れたり、土地の奇妙な言い伝えが
あったり。
そして、そこで雪希がその謎の集団から教祖のように扱われている
ことがわかり、真実を探るべく研究会のメンバーが奔走します。
その土地に伝わる伝承について外の人間が干渉するというのは
どうかな、と前の作品を読んだときに考えたのですが、
今作については別の意味で伝承について考えるところがありました。
「遠野物語」また読んでみようかなぁ
☆34冊目☆
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有川浩「ヒア・カムズ・ザ・サン」を読みました [読書日記2013]
たくさんの作品がドラマや映画になっている有川浩さんの
作品です。
ちょっと変わった趣向で書かれた作品。
ベースにあるのはたった7行のあらすじ。
そこから演劇版と小説版の二つの物語が生まれました。
この本に収録されているのは、小説版の物語と、舞台に
着想を得て書かれたもう一つの物語です。
どれも登場人物が同じですが、少しずつ違う世界を生きています。
主人公の古川真也は編集者。ある特殊能力を持っています。
「手に触れたモノに残る記憶が見える」という能力。
ある日、同僚のカオルが数十年ぶりに米国から帰国する父に
会う機会に、真也も同席することになります。
そこで、真也はカオルの父の真実を見ることになります。
父と娘の間の何とも言えない葛藤と愛情が描かれていて
ちょっとせつなくなるお話です。
パラレルワールドのお話を2本収録するというのは
面白い試みだな、とは思いました。
☆33冊目☆
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中村うさぎ・佐藤優「聖書を読む」を読みました [読書日記2013]
うさぎさんと佐藤優さんの「聖書を~」の第2弾です。
前回は「聖書を語る」でしたが、今回は「聖書を読む」。
お二人が「創世記」「使徒言行録」「ヨハネの黙示録」を読み、
語ります。
前作でも思ったのですが、佐藤優さんは言うに及ばず、うさぎさんの
洞察力の鋭さに驚きます。そして佐藤優さんの知識の豊富さ!
聖書というのはいろいろとつじつま合わない部分が多いんですよね。
うさぎさんのツッコミがなかなか痛快です。
一度自分自身で聖書を読んでから、もう一度この本を読みなおして
みると面白いかなと感じました。
☆32冊目☆
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香月日輪「妖怪アパートの幽雅な日常⑨」を読みました [読書日記2013]
8巻目からちょっと間があいちゃいました。
夕士くんも高校最後の年ですね。
夕士くんは高校3年生。高校最後の文化祭に向けて
準備に大忙しです。
この巻も大部分の舞台は学校です、アパートの面々の
登場があまりないのがちょっとさみしいかな・・・
で、文化祭準備でおおわらわなところで、ちょっと妙な
出来事が起こり始めます。
高校生、とくに高校3年は将来について悩んだり、多感な
時期ですから、いろいろとありますね。
文化祭の様子もえらく楽しそうで、「高校ってこんなに
楽しかったっけ?」と思っちゃいました。
この物語もあと1巻で終わっちゃうんですよね~
夕士くんや長谷くんの成長をずっと見ていられると
うれしいんですけどね。
るり子さんのお料理ももっと知りたいし
☆31冊目☆
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中村うさぎ/三浦しをん「女子漂流」を読みました [読書日記2013]
うさぎさんとしをんさん、お気に入りの作家2人の
対談集です、即買い即読みです
そういえばうさぎさん、そろそろ退院された頃でしょうか。
このお二人、第一の共通点は中学高校と女子校で過ごされた
ことで、この本の出だしも「女子校の女子」というお題。
うさぎさんとしをんさんの著作をそれぞれ読んでいると、
二人のタイプって真逆?と思えるんですが、「女子」または
「女」というキーワードで語られる二人のお話を読むと
意外と通じあう点があるのかなと思ったりしました。
一度生で対談とか聞いてみたい感じしますね、このお二人の。
☆30冊目☆
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ヒヨコ舎編「作家の本棚」を読みました [読書日記2013]
作家の方々に限らず、他の人の本棚ってちょっと気になりますよね。
(私だけかしら?)
角田光代さん、みうらじゅんさん他全部で14名の作家の方々の
本棚の写真と本にまつわるお話が収録されています。
当たり前ですけど、どの本棚も個性的&蔵書多いなぁ。
本棚を拝見するのって、なんとなくその人の頭の中を
ちょっとだけのぞいたような気分になりますよね。
わが本棚を見てみると、なんとも雑駁&読書傾向の偏り
が見てとれたりします(ちょっと恥ずかしい・・・)
今年は思うように読書が進まず気が滅入ったりしましたが
(本が読めなくて気が滅入るってことがあるんです)、
これから年末まで1冊でも多くの本を読みたいなと思ってます。
☆29冊目☆
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「京都図書館紀行」を読みました [読書日記2013]
昔から図書館が大好きです。本を読むのが好きなのも
ありますが、本に囲まれた空間というのがとても好き
なんです。そんな私がこのような本を読んだらすぐにでも
京都に行きたくなっちゃうのは必至
KYOTO図書館紀行 (玄光社MOOK KYOTO INTELLIGENT TRIP 1)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 玄光社
- 発売日: 2013/03/28
- メディア: ムック
京都には世界的に有名な「京都国際マンガミュージアム」が
ありますね。3月に上洛したときは時間がなくていけませんでしたが。
他にもこの本には京都にある公共図書館、大学図書館、そして
個性的な図書館が数多く紹介されています。
一度見てみたい!と思ったのは、佛教大学の図書館。
さすが佛教大学、吹き抜けのあるスペースに「輪蔵」が!
もちろん京都大学図書館や国立国会図書館関西館にも
行ってみたいですけどね。
京都で図書館巡りというのもなかなか面白い旅かも
しれませんね
☆28冊目☆
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伊藤まさこ「雑食よみ 日々、是、一冊。」を読みました [読書日記2013]
読書案内というより、本にまつわるエッセイ集といった
感じの本ですね。
スタイリスト・伊藤まさこさんが、お気に入りの本やモノ、場所を
語っている一冊です。
本が日常に深く入っている方なんだなぁと思います。
私もある意味「雑食よみ」のほうなんで、結構共感するところも。
この本の中でココロに残ったのは、石井桃子さんの展覧会について
のお話のところで、伊藤さんが引用されている石井桃子さんの言葉。
『おとなになってから/老人になってから/あなたを支えてくれるのは/
子ども時代の”あなた”です』
伊藤さんも印象に残ると書かれている一文です。
子ども時代って大事なんですね、本当に。
☆27冊目☆
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