酒井順子「ズルい言葉」を読みました [読書日記]
「ズルい言葉」って何かと便利な言葉なんで、ついつい
使っちゃうんですよね・・・
帯にある「コラーゲン、たっぷり~」とか「ある意味」とか
誰でも結構使ってしまう言葉。
こんな言葉たちを酒井さんが45個ほど採集、考察しています。
「いったいどっちなのよ~」と思うようなあいまい表現の言葉
(「嫌いじゃない」とか)や、絶対に「Yes!」の答えしか
許されないような恋人同士の会話での「私のこと、好き?」って
いう質問。
この本に出てくるズルい言葉たちは、ちょっとイラっとさせることも
あるけど、会話の緩衝材になっていることが多いのではないでしょうか。
一番面白いなぁと思ったのは「近くて申し訳ないんですけど」。
タクシー乗るときに1メーターとかの距離だと、ついつい言って
しまうんですよね、私も。
あのバブルの時代を知ってる世代と知らない世代ではどうも
感覚が違うらしい・・・
酒井さんの着眼点にはいつも驚かされます。
♪44冊目♪
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