遠藤寛子「きりしたん算用記」を読みました [読書日記2013]
以前読んだ「算法少女」の著者である遠藤寛子さんの作品です。
想像していたのとちょっと違う内容だったけど面白かったです。
時は江戸時代初期、京都の北野天神付近からお話は始まります。
主人公は、孤児の小菊。不幸な生い立ちの小菊がある事件から
ルチアというキリシタンの女性に助けられます。
聡明な小菊にルチアは読み書きや算法を学ばせます。
のちに和算の書「塵劫記」を著すことになる吉田光由とも出会う
ことになります。
いつまでも京都での幸せな日々が続くかと思っていたのですが・・・
遠藤さんによると、和算の黎明期とキリシタンの黄昏の時期が
ぴたりと重なるのだそうです。
和算とキリシタンという意外な二つのテーマを結びつけて一つの
お話にするというのは面白いですね。
このお話の後半ではルチアと小菊がキリシタンゆえの厳しい状況に
追い込まれていくのですが、読んでいるとつらくなってきますね。
その後の小菊がどうなったのか、続きを読んでみたいなとも思いました。
☆2冊目☆
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