酒井順子「女流阿房列車」を読みました [読書日記]
「女子と鉄道」で「女子でも鉄道好き!」という人たちに力を
与えてくれた酒井さんの鉄道モノ第2弾です。
あぁ、まだ出たばかりなので表紙の絵がアップされていない・・・
結構表紙がいい感じなんですけどね~、本屋さんで見てください。
タイトルはもちろん、内田百閒さんの名著「阿房列車」から。
私は寡聞にしてこの名著を読んだことがないのですが、紀行文学の
傑作だそう(良い機会なので早速こちらの阿房列車も購入してみました)。
内田百閒のころは何もないのに汽車に乗って旅することは「阿房」な
ことだったようです。きっとぜいたくなことだったんだろうなぁ。
さて、「女流阿房列車」には12の鉄子旅が収録されています。
最初に収録されているのは「メトロな女:東京地下鉄全線完乗」。
東京の地下鉄を1日かけて全線乗りつくすというものです。
これは宮脇俊三さんが以前完乗されているそう。
東京は地下鉄の路線が多いから大変だろうなぁ、と思い読み進めると
想像以上に大変のようです でもちょっとやってみたいと思ったのも
この地下鉄完乗。
その他「鈍行列車の女」や「膝栗毛な女」などなど、生粋の鉄男・新潮社の
T氏のプランニングの下、ある意味マニアックな旅が綴られています。
男性の紀行本と違うなぁ、と思うのは食べ物に関する書き方でしょうか。
「鉄道」といえばやっぱり「駅弁」やご当地名物が出てくるのは当たり前
なんですが、酒井さんの本の場合、途中でのおやつのお話や名物とまでは
いかなくても発見したスイーツのお話などがとても面白いのです
旅の途中のおやつは重要ですよね、エネルギー源ですから。
新幹線には数えるくらいしか乗ったことがない私ですが、「こだま号の女」
を読むとちょっとしんみりしてしまいます。
この本をきっかけに内田百閒さんや宮脇俊三さんの本を読むことにします。
今日調達したのはこちらの2冊。
せっかくだからこの本片手に旅に出たいなぁ・・・
☆85冊目☆
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